自衛隊輸送機を中国に派遣へ

2008-05-29 アップロード · 213 視聴

死者・行方不明者9万人近くに上る中国・四川省大地震。中国政府は、救援物資を運ぶため、日本政府に自衛隊機の派遣を要請しました。日本政府は28日夜、自衛隊の輸送機を派遣する方針を固め、準備に入りました。

 中国政府は27日、テント・毛布などの救援物資の提供と、その輸送手段として自衛隊機の派遣を日本政府に要請してきたということです。

 「救援物資及びその輸送手段について、自衛隊によるものを含めて、(きのう)要請があった」(町村信孝 官房長官)

 輸送活動は日本から中国の空港までで、その先の中国国内での輸送活動は求められていないということです。

 これを受けて、日本政府は、自衛隊の輸送機を派遣して物資の輸送を行う方針を固め、準備を始めました。派遣が検討されているのは航空自衛隊のC-130輸送機で、海外の大災害の際の緊急派遣に備え、常に待機している部隊です。自衛隊が中国に派遣されれば、政府専用機をのぞいては、初めてのケースとなります。

 今月、国家元首として10年ぶりの来日を果たした胡錦濤国家主席。福田総理との首脳会談では「戦略的互恵関係」の強化に向けた共同声明に署名しており、一見唐突にも見える今回の自衛隊派遣の要請も、こうした流れの一貫と見られています。

 「(胡主席は)かなり思いきった一歩を踏み出したと思う。自衛隊を戦後日本の平和発展の一貫と評価するということ」(東洋学園大学、朱建栄教授)

 「日の丸をつけた軍用機が、中国の国土を、災害派遣の救援目的であっても飛ぶというのは、本当の信頼関係がなくては許されることではない。それをあえて可能にしようという中国側の姿勢というのは極めて戦略的」(軍事アナリスト、小川和久氏)

 今回の大地震の被災地に近接する重慶は、かつて旧日本軍が5年にわたる無差別爆撃を行い、多くの犠牲者を出した場所です。このいわゆる「重慶大爆撃」は、戦略爆撃の先駆けとしても知られています。

 しかし・・・
 「人命救援という前提のもとで、人道主義に国境の差はない。大半の民衆は理解する」(東洋学園大学、朱建栄教授)

 「輸送機が何ができるかという話。爆撃機でもないし、戦闘機でもない。日本側のきちんとした説明能力が問われる」(軍事アナリスト、小川和久氏)

tag·ニュース,自衛隊,中国,大地震

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